●タバコによる肺ガンのリスクは、100年前から明らかだった
肺ガンというのは早期発見しても、死亡率は変わりません。
CT検査などの普及で早期発見できるようになって、早期治療が可能になったことは間違いないのですが、肺ガンの死亡率は10年たっても減っていないことがわかっています。
(中略)
タバコの消費量と肺ガンの死亡数は、完全に20年スライドして、同じ数値の変化を示しています。タバコの消費量が増加すれば肺ガンによる死亡数も増え、逆に減少すると同じように減っています。
このグラフからは、肺ガンはタバコの消費量が減れば減少することがはっきりとわかります。肺ガンの減少は治療法が確立されたわけではなく、タバコの消費量が減ったから減少しているのです。
このグラフのもうひとつのポイントは、喫煙を初めてから肺ガンを発症するまでに20年の時間のずれがあることです。ということは、タバコという原因に暴露してから肺ガンと診断されるまで20年かかるということです。
(中略)
タバコ会社は、この喫煙者数の増加と肺ガンの死亡率の増加との関連をひた隠しにしていたわけです。
この事実と、さらにはタバコ1本に含まれるニコチンの分量を中毒性が出る基準以上に設定していたことを隠していたのです。
ビジネス戦略からいけば、ティーンエイジャーを圧倒的な中毒患者にすれば、20~30年後には、そのなかから議員になる人が出てくるので、きっとタバコを守ってくれる。
タバコ会社はそんなふうに考えていたのではないでしょうか。
●タバコ、お酒と同じくらい危険でも、危険視されない「マイルドドラッグ」
ビジネス戦略上、若い世代を取り込んで夢中にさせれば、後はその世代が大人になるのを待てばよい。まったく同じことが、いまジャンクフードや食品添加物、精製度が高い人工的な食品について起こっていると思います。
皆が好きだから問題ない。おいしいのだから仕方ない。便利なのだからやめられない。そんな思考から、そろそろ目覚めるときが来ているのではないか、と思います。
(「砂糖」をやめれば10歳若返る!)
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