●膠原病の3つの特徴
自己免疫疾患、リウマチ性疾患、結合組織疾患の3つの病気の特徴をあわせもつ病気をまとめて膠原病(こうげんびょう)と呼びます。
膠原病の共通点
自己免疫疾患→自己抗体が陽性
リウマチ性疾患→関節や筋肉の痛みが起こる
結合組織疾患→全身に病変が現れる
●病名はちがっても共通する特徴がある
膠原病に含まれる複数の病気はみな、病気の原因と症状、病変が起こる場所に共通する特徴があります。
病気の原因からみれば、自己免疫疾患ととらえることができます。どの膠原病も、免疫の異常が根底にあります。症状からみればリウマチ性疾患です。関節リウマチに限らず、関節や筋肉の痛みがつきものです。病変が起こる場所からみれば、膠原病の名づけ親であるクレンペラー博士が見出したように、結合組織疾患です。こうした3つの特徴をすべてあわせもつ病気が膠原病と呼ばれているのです。
また、膠原病に含まれる病気は、男性に比べ女性に多くみられるといった特徴もあります。
※リウマチってどんな意味?
リウマチは、ラテン語で「流れる」という意味の「リューム(ロイマ)」に由来する言葉です。昔は、痛みの原因が体内に流れていると考えられていたため、関節や筋肉が痛む病気をすべてリウマチ(リウマチ性疾患)と呼びました。そして、リウマチの一部が膠原病で、膠原病の一部が関節リウマチ。リウマチ=関節リウマチではないのです。
(本気で治したい人の膠原病・リウマチ)
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