●薬に頼らない治療法がある
精神障害や行動障害の割合が急上昇し、現在ではそのために強力な薬がますます利用されていることを考えれば、この傾向のベースには何があるのだろうか。
問題の根源は何なのか。あの粘着性のある小麦のタンパク質、グルテンだ。
グルテン過敏症と行動や精神的問題の関連性について判定はまだ下されていないものの、いくつかわかっていることがる。
・セリアック病をわずらう人たちは発達遅延、学習障害、チック障害、ADHDに見舞われるリスクが高まっている可能性がある。
・うつ病と不安障害はグルテン過敏症の患者においては重大だ。そのおもな原因は、セロトニンなど、気分を調整するのに欠かせない脳内の重要な神経伝達物質の生成をブロックするサイトカインだ。グルテン、そして多くの場合は乳製品も除外すれば、気分障害だけではなく、アレルギーや関節炎など、過活動免疫系による異常からも解放される患者は多い。
・自閉症スペクトラム障害(ASD)の人たちの45パーセントは胃腸の問題を抱えている。
ASDの胃腸の問題が、すべてグルテン過敏症に由来するとはかぎらないが、データから、小児自閉症の症例におけるセリアック病の罹患率(りかんりつ)は、小児人口全体に対する罹患率に比べて増していることがわかっている。
神経障害、精神障害、行動障害の症状の多くを改善するには、グルテンフリーを続けて、DHAや有益なバクテリアであるプロバイオティクスのような栄養機能食品を食事に加えるだけでいい。
(「いつものパン」があなたを殺す)
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