関節は、柔らかすぎても硬すぎても問題が起きやすいですね。
柔らかくあるべき関節としては、腰痛の原因のひとつにある股関節周囲の筋が硬いことがあげられます。
股関節が硬すぎると、着地のときに、股関節で十分なショックを吸収できず、腰に大きな衝撃がくわわります。また、股関節が十分に動くことができなければ、すぐ上にある腰椎が作業をしなくてはならず、それだけ負担がかかってしまいます。
硬くあるべき関節というのがありますが、体を硬くするというと、マイナスのイメージを抱く人も多いですね。ですが、足を構成する関節、膝関節、腰椎などが柔らかすぎると、体にとって大きなマイナスになります。
硬さが必要とされる関節に、足の足根骨(そっこんこつ)をつなぐ足根間関節が代表的です。
この部位には足底の3つのアーチがあり、このアーチは足根間関節が硬いことによって保たれています。
これらのアーチの役割は、足が地面に接地するときのショックの吸収と、蹴り出しのときのバネの作用です。
もし、足根間関節が柔らかく、関節の結合が緩ければ、アーチの構造が崩れ、偏平足のようになってしまいます。このような状態を回内足といいます。
回内足になると、足のショック吸収という役割を十分果たせなくなり、地面からの衝撃が膝や腰に大きく影響を与えます。
場合によっては、全身のアライメント異常をきたし、頭痛の原因にまでなってしまいます。また、アーチによるバネの作用も低下してしまい、足関節付近に過剰な負担をかけてしまいます。
このことは、足が疲れやすくなるだけでなく、アキレス腱炎、足底筋膜炎、シンスプリント、外反母趾をはじめ、さまざまな足の障害の原因にもなってしまいます。
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