糖は脳を萎縮させる?
●「異常なほどの炭水化物好き」に陥っている人びと
穀物や炭水化物が脳を燃やし、炎症を起こす原因の一つは、血糖の上昇だ。
血糖の上昇は脳に対して直接に悪い影響をもたらし、脳では炎症カスケード(「カスケード」とは「滝」の意)が始まる。
最新の科学では、人間の神経伝達物質まで解明されている。神経伝達物質は人間の気分や脳の主要な調整因子で、血糖が上昇するとただちに、神経伝達物質であるセロトニン、エピネフリン、γ(ガンマ)-アミノ酪酸(GABA)、ドーパミンが減少する。同時に、神経伝達物質(とほかの数百の物質)を生成するのに必要となるビタミンB複合体は使い尽くされる。マグネシウム値も、やはり減少し、これによって神経系と肝臓の機能に支障が出ることになる。
加えて、高血糖が引き金となって「糖化反応」と呼ばれる反応が起こる。ごく簡単に言うと、糖化反応は生物学的プロセスで、それによってグルコース、タンパク質、特定の脂肪が結合し、脳にあるものを含めて組織や細胞は柔軟性がなくなり、硬くなっていく。
とりわけ、糖分子と脳のタンパク質は結びついてまったく新しい構造を作り出す。この構造は、脳および脳の機能の退化に大きく影響する。脳はグルコースの糖化反応による破壊に極めて弱く、グルテンなどの強力な抗原がダメージを促進するとき、ますます悪化する。神経学的に言うと、糖化反応は重要な脳組織の萎縮(いしゅく)を招く。
(「いつものパン」があなたを殺す)
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