速く走るにはブレーキをうまく使わないといけない。
「絶対、足が速くなる!」から引用。
伊藤章氏(バイオメカニクス研究)のインタビュー。
●足の接地位置は?「ブレーキ」と「加速」の関係
近藤:振り出した足を接地する位置について教えて下さい。速い選手と遅い選手に違いはあるのですか?よく、「カラダの真下につく」のが良いとも言われますが…。
伊藤:その部分は、いじっちゃいけないんです。「カラダの真下に足をつけ」と言う人がいますよね。これは大間違いです。
近藤:そうなんですか。
伊藤:そうですよ。足が接地する時には、ブレーキがかかって、その後に加速するんです。スタートの時は止まっている状態から動くのですから、ブレーキはほとんどかかっていません。5歩、6歩と進んでいくわけですが、その時は(足の)接地時に、かかるブレーキよりも、加速が大きいんです。でも最高速度に達すると、ブレーキと加速の大きさが一緒になるんですね。たとえば、秒速10メートルで空中を進んできた足が、地面についてブレーキがかかり、少し速度が落ちるわけですが、その後の加速で元の秒速10メートルのスピードに戻るだけなんですよ。だから最高速度なんです。
足をカラダの前につけばブレーキがかかります。だから、足をカラダの真下につくというのは、ブレーキを減らそうという考えですよね。ブレーキを減らせば、もっとスピードが出る、最高速度に達する前の状態をつくり続ければ、もっと加速できる、速く走れるという考えでしょう。でも、そんなことはありえないんです。ブレーキは大切なんですよ。なぜならば、しっかりブレーキをもらわないと良い加速ができないからです。これはデータを見るとハッキリします。速い選手ほどカラダの真下に近い位置に足をついているかといえば、そうではありません。速い選手ほどブレーキが少ないかといえば、それも違います。逆に速い選手ほどブレーキの力が大きく、その分、加速の力も大きいんです。
(引用終了)
自分で試してみるのが一番ですね(^_^)b
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