日差しが強くなってきたので再掲!
水分補給は走り始めてからでは遅いかもしれませんね。
●夏のマラソンレースでめまいがした
夏の暑い日のレースでは脱水症状になりやすく、発汗量が減少してしまうと体温が上昇し、熱中症に陥ります。また、さほど暑くない日でも湿度が高く風がなかったりすると、発汗による冷却が追いつかず、体温上昇により熱中症となります。
熱中症は、体温が上昇することによって引き起こされる障害の総称で、その程度によって熱けいれん、熱疲労、熱射病の三つに分類されます。
熱けいれんは、多量の発汗により水と電解質が失われて、筋肉にけいれんが起こる障害です。熱疲労は、同じ条件でさらに進んだ症状として、脱力感、めまい、頭痛などの中枢神経症状が現れて、ついには失神するものをいいます。その場合はむしろ多量の発汗が見られ、脈拍は速くなります。熱射病は、さらに悪化した病態で体温調節機能が失われて40度以上の高熱が見られ、意識消失と発汗の停止が起こり、生命の危険を伴うものをいいます。
(中略)
夏のレースでの発汗量は1時間で1~2ℓ、激しい運動では3~5ℓにも達します。しかし、胃腸からの水分吸収量は1時間でせいぜい0.8ℓ程度が限度です。頻回に水を飲んだとしても、レース後半では確実に脱水が進行しますので、長時間レースではそのことを肝に銘じて水を早めに積極的に飲んでください。
(「ランニング障害解決事典」)
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