●美容のため、いつでも水をたっぷり飲むようにしています
ダイエットのため、肌のうるおいをキープするためなど、美容にいいと思って水を頻繁にたくさん飲んでいる女性は多いでしょう。もちろん、体に必要な水分を補給することは大切ですし、運動中にこまめに水分を摂るのも正しいことです。
ただし、食前や食事中、食後に水分をたくさん飲むのはNG。なぜなら大量の水によって胃酸が薄まり、食べ物を分解・消化する働きが弱まってしまうからです。胃酸の働きが弱まり、きちんと消化できないことで一番影響するのは、たんぱく質の吸収が悪くなること。たんぱく質が不足すると、まず爪がボロボロになって髪にもツヤがなくなり、口臭が強くなったりして女性らしさや美しさが損なわれることに……。
食前、食事中、食後の過剰な水分の摂取はせっかくの胃酸の働きを邪魔してしまうので、水分を摂る場合は100mℓ程度に抑えるように注意して。食べ物の栄養素をしっかり体に巡らせるためには、胃酸の働きをよくすることが不可欠、ということをこの機会にぜひ覚えておきましょう。もともと日本人には、食事のときに水をたくさん飲む習慣はなかったはずです。これはきっとファストフード店などで飲料をガブ飲みするアメリカ人の悪い影響を受けてしまったのでしょうね。
また、よく耳にする「一日2ℓの水を飲むのが美容にいい」という話も実は医学的な根拠はゼロ!水が血液をサラサラにして血流をよくするといってもその効果はほんの一瞬のことですし、水には汚れた血液を浄化する作用はありません。美容のためだからと、のどが渇いていないのに無理に水をガブガブ飲む必要はないのです。
(「老けない人はやめている」)
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