水の飲み方について「病気にならない生き方」より抜粋。
●食事の一時間前に水を飲みなさい
私が毎日実践している「よい習慣」の一つに、食事の一時間前に500cc程度の水を飲むということがあります。
健康のために「よい水」を毎日たくさん飲みましょうとよくいわれていますが、食事に「よい食べ方」があるように、水にも「よい飲み方」があります。ガーデニングや観葉植物を育てている人にはわかると思いますが、植物もむやみに水をやると根腐れを起こして枯れてしまいます。水分を与えるのに適した「時間帯」と「量」があるのです。これは人間も同じです。
(中略)
口から入った水は胃腸で吸収され、血管を通って全身の細胞に運ばれます。その際、血液の流れをよくし、新陳代謝がスムーズに行われることを助けます。よい水は、血液中のコレステロール値や中性脂肪を減らすのにも効果があります。成人であれば、最低でも一日に1500~2000cc、高齢者でも最低1000ccは飲むことをお勧めします。
しかし、口から入るものは水だけではありません。それだけの量の水をいつ飲めばよいのでしょうか。
食事の直前に水を飲みすぎると、胃が水でいっぱいになってしまって食事が食べられなくなってしまいますし、食事中や食後では消化エンザイムが薄まり、消化・吸収の妨げになる可能性があります。食事中に水を飲むときは、コップ一杯(200cc)程度がいいでしょう。
(中略)
このように体のリズムを考えると、水の補給は日中、それも寝起きと食事の一時間前に行うのがもっとも理想的な方法と考えられます。水だけならば三十分程度で胃から腸へ進むので、この方法なら食事の妨げになることも、消化の妨げになることもありません。
(中略)
夏場や体を動かすことが多く汗をかきやすい人は、もっと多くの水分を必要としますし、胃腸が弱く、消化・吸収に時間がかかる人は、内容物が吸収される前に水分で流されてしまうので下痢をするかもしれません。体の大きさによっても必要な水分量は違ってきます。
(中略)
また冬場は、冷たい水を飲むと体が冷えてしまうので、少し温めた水をゆっくり飲むようにしてください。
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