●スクラロースは免疫や脳に悪影響
スクラロースは、ショ糖(スクロース)の3つの水酸基(-OH)を塩素(Cl)に置き換えたものです。農薬を開発中に偶然発見されたといわれていて、正式名をトリクロロガラクトスクロースといいます。砂糖の約600倍の甘味があるとされ、日本では、1999年に添加物として認可されました。現在、コーラ、缶コーヒー、紅茶飲料、サイダー、ビタミン飲料、プリン、ゼリー、ヨーグルト、パン、梅干など、ひじょうに多くの食品に使われています。
しかし、その化学構造からわかるように有機塩素化合物の一種なのです。有機塩素化合物は、炭素を含む物質に塩素(Cl)が結合したもので、人工的に作られたものがほとんどで、すべて有害物質といえるものです。使用禁止となった農薬のDDTやBHC、カネミ油症事件(1968年に西日本を中心に発生した食品公害事件。顔や背中ににきび状の吹き出物ができたり、歯が抜けたり、激しい下痢を起こしたり、全身の疲労感などに襲われて、死亡する人もいた)を引き起こしたPCB(ポリ塩化ビフェニル)、猛毒のダイオキシン、地下水汚染を起こしているトリクロロエチレンやテトラクロロエチレンなどなど。また、現在使用されている農薬の多くは、有機塩素化合物です。
有機塩素化合物は基本的には毒性物質であり、食品に添加するべきではありません。ところが、唯一スクラロースだけが、「安全性に問題はない」という判断で、添加物として食品に使われることが認可されたのです。しかし、スクラロースについても、動物実験では危険性を示唆する結果がでているのです。
スクラロースを5%含むえさをラットに4週間食べさせた実験では、脾臓と胸腺(リンパ級を成長させる器官)のリンパ組織に萎縮が認められたのです。これは、免疫に悪影響が及ぶ可能性があるということです。また、妊娠したウサギに体重1kgあたり0.7gのスクラロースを強制的に食べさせた実験では、下痢を起こして、それにともなう体重減少が見られ、死亡や流産が一部で見られたのです。
さらに、動物実験では脳にまでスクラロースが入り込むことがわかっています。おそらく人間の場合も、同様なことがいえるのでしょう。したがって、脳に影響をあたえないのか心配されるのです。
(「がんになる29の添加物を食べずに生きる方法」)
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