2015年2月12日発売、元五輪選手・園原健弘著「数値改善ウォーキング」より抜粋。
シューズの専門家らしい内容がありました♪
●やわらかい路面では硬めの靴で、筋肉の伸縮反発機能を生かす
やわらかい芝生の上は歩いていてとても気持ちがいいですね。しかし、舗道を歩くよりずっと疲れます。それは、足の裏で地面を押したときのエネルギーが地面に吸収されてしまい、前方への推進力に転換しにくいために、より多くの筋力を使う必要があるからです。砂浜を歩いたときも同じですね。
筋肉は、本来、やわらかいバネのような伸縮反発機能を備えています。しかし、市販されているウォーキングシューズは、「購入する人たちは関節が衰え、筋肉が硬くなっている」ことを前提に開発されたものが多く、残念ながら、人間の体に本来備わっている柔軟性を取り戻す、という考え方には立っていません。
そのため、あまりに心地よいクッション性の高いウォーキングシューズを履いて、やわらかい芝生などの上を歩くと、筋肉が本来持っている伸縮反発機能がますます使われにくい状態になります。そして、前方への推進力を得ようとすることで、筋肉にかなりの負担がかかることに。
そこで、不整地などややわらかい地面を長時間歩くときには、普段よりもソールの硬いシューズを履くようにします。短時間であれば、足裏マッサージの効果を考えて、安全な芝生を裸足でゆっくり歩くのもいいと思います。逆に硬い路面を歩くときは、筋肉に負担がかからないよう、やわらかいソールのシューズを履くことをおすすめします。
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