●以前にねんざした足首が痛い
足首のねんざは、内反と呼ばれる足の裏が内側を向くような動きで起こるケースがほとんどです。この場合、足首の外側にある強い線維(靭帯・じんたい)が引き伸ばされ、外くるぶしの下の前のほうを押すと痛いという特徴があります。
一般にねんざとは、関節が正常な可動範囲を超えた動きをし、靭帯が引き伸ばされて部分断裂を起こすことをいいます。部分断裂の程度によって重症度が決まり、その後の経過に大きな差が出ます。つまり何万本もある線維の束の何パーセントが障害を受けたかによって重症度が決まるのです。特に重症ののねんざの場合は靭帯のゆるみを残して治るので、グラグラした不安定感が残り、同じねんざを繰り返しやすくなります。
中等度のねんざでは、なんらかの関節固定が必要です。痛みが数日間たっても軽くならない場合は中等度と考えて病院受診しましょう。病院では数週間当て板を当てたりテーピングをして治します。炎症止めの湿布をするとより効果的です。固定により靭帯はわずかに縮んで治るため関節は固くなりますが、固定をはずしてから根気よくリハビリ訓練することで、ちょうどよい状態に戻ります。
(「ランニング障害解決事典」)
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