関節のはれや痛みが起こる膠原病と似た病気
●中高年の女性に多い変形性関節症
変形性関節症とは、関節の軟骨がすり減り、やがて骨どうしがぶつかって関節が変形する病気です。加齢や肥満、関節の使いすぎなどが原因で起こり、はれや痛みが現れます。特にひざに多く、腰や首の骨、股関節、手指の関節にもみられます。
加齢とともに増えてくることから、中高年になると徐々に増加し、特に女性に多くみられます。
関節リウマチとのちがいは、関節リウマチでははれた関節がぶよぶよとやわらかいのに対し、変形性関節症では骨が硬く盛り上がったように感じることです。また、関節リウマチでは手の指先から2番目の関節や指の付け根に多く、変形性関節症では指先側の関節によく起こります。
治療は、薬物療法で痛みを抑えながら、運動療法などで症状を軽減させます。関節の変形が大きいときは、骨切り術や人口関節に置きかえる手術などを行います。
●働き盛りの男性に多い痛風
関節に激痛が起こる病気で、男性に多いのが痛風です。足の親指の付け根に起こりやすく、原因は血液中に増えすぎた尿酸が結晶となって関節にたまり、刺激することです。
痛風は血液中の尿酸が多い高尿酸血症の人に起こります。肥満や肉類中心の食生活、過度の飲酒などが原因で尿酸値が高くなると、痛風発作を起こす危険が高まります。中高年の男性に多い病気でしたが、最近20~30歳代での発症も増えています。
関節リウマチと見分けるには血液検査を行い、尿検査を調べます。
治療は、食生活の改善や運動、肥満の解消など、生活習慣の改善が何よりも大切です。尿酸値を下げる薬や、発作や症状を抑える薬を使うこともあります。
(膠原病・リウマチ)
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