血管は大事です。
●しっかり睡眠をとっていれば心臓の負担が減る
血圧は常に変動していて、一日の中でも高いとき、低いときがあります。運動や、心身のストレスによっても変化します。
動脈硬化を進行させたり、狭心症や心筋梗塞の発作のリスクは、血圧が高い状態が続くことでも高くなります。逆に、血圧が低い状態の時間を多くすれば、高血圧を改善し、リスクを小さくすることができます。
一日の中で、いちばん血圧が低い状態で安定しているのは、睡眠中です。ストレスなどで血圧が上がったとき、血管はダメージを受けますが、それは睡眠中に修復されます。
血圧の低い状態が長ければ長いほど、血管の修復は進みます。高血圧で血管が傷つきやすくなっている人は、睡眠時間を多めにとることが発作の予防になるのです。
血圧は、横になっているだけで眠らなくても下がります。横になってリラックスすると、手足や内臓の血管の無理な収縮がなくなり、交感神経の緊張もなくなるためです。
夜の睡眠時間は最低でも6時間は確保しましょう。さらに昼間は20~30分ほど横になれれば理想的です。
(「狭心症・心筋梗塞の最新治療と発作を防ぐ安心読本」)
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