日本マラソンを引っ張ってきた人たちは、皆さん走れと言ってますが。どうも現場は走っていないか、勘違いして潰れているか。。。
アテネ五輪女子マラソン金メダリスト野口みずき選手の指導者藤田信之監督談。
●科学と合理的は違う
マラソン練習は、ベースとしてどれだけ走っているかが大事だと思う。男子でも、今指導者になっている人たちは、選手時代に無茶苦茶走っているはずだ。だったら、何でそれを指導する選手に求めないのか。
男子マラソンの日本歴代記録を見ても、2010年代に入ってから2時間7分台を出しているのは藤原新(東京陸協、現・ミキハウス)だけで、上位に来ているのはみんな”過去の人”。10000mだって、日本記録の高岡寿成(カネボウ)の次に、まだ中山竹通(ダイエー)の名前があるぐらいだ。その人たちがどんな練習をしていたかを紐解いたら、そういう練習をやらせてみてはどうか。
私は、科学的な発想は必要だと思う。しかし、科学の導入は「練習を少なくして」ということとは違う。合理的にと言うが「これとこれを省いて強くなります」ということはあり得ない。
記録を狙うということは、より原始的になろうとチャレンジすることだ。速く走る。速く行く。より動物的なことを求めているのに、楽な道を進もうとしても無理だ。
過去の人が2時間6分、7分で走っているのだったら。まずそこに追いつくことが第一目標になる。そこに行かなかったら、先に進めない。今、2時間6~7分で走ったら、オリンピック、世界選手権で入賞する確率が高まる。それを、2時間8分台ぐらいで歓喜していたらダメだ。
(「月間陸上競技」)
たぶん誰でも思っていることだろー
コメントをお書きください