●ショウガを積極的に食べる
ショウガが体を温めることはよく知られています。ショウガは私たちにとってなじみが深いばかりか、漢方薬にも配合されていることが多い香味野菜です。このショウガを積極的に摂って、体内から体を温めていきましょう。
摂取の方法には、一つコツがあります。東洋医学の考え方では、ショウガはショウガでも「生のショウガ」と「乾燥させたショウガ」では意味が違います。名称もそれぞれ異なり、生のショウガは生姜(しょうきょう)、乾燥させたショウガは乾生姜(かんしょうきょう)と呼ばれます(医薬品の規格を定めている日本薬局方においては、生姜と乾生姜は同一のものです)。また、ショウガの表面の皮を取り去り、蒸してから乾燥させたショウガは乾姜(かんきょう)といいます。
それぞれ同じショウガではありますが、体を温める作用は、乾姜→乾生姜→生姜の順に優れています。そのままよりも、乾燥させて辛み成分をふやしたほうが温める効果がより大きくなるのです。
乾生姜は自分でも簡単に作ることができます。生のショウガをよく洗い、皮つきのまま1~2mmの厚さにスライスします。このショウガを屋内で4日から1週間干し、手で砕けるくらいになるまで乾燥させます。ショウガから完全に水分が抜けたら、すり鉢ですったりミキサーにかけたりして粉末にします。これで完成です。
この乾生姜の粉末を、お茶やみそ汁をはじめとした料理に加えれば、手軽にショウガの温め効果を実感することができます。
(「腎臓病を治す本」)
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