糖質の話しが続いたので、糖尿病とはなんぞやという話し。
「狭心症・心筋梗塞の最新治療と発作を防ぐ安心読本」より抜粋。
●糖尿病ってどんな病気?
人間のからだは、食事でとった糖質をブドウ糖に分解して吸収し、筋肉や脳を動かすエネルギーとして使っています。ブドウ糖を細胞や筋肉にとり込むときや、使いきれなかったブドウ糖を、肝臓でグリコーゲンに合成して蓄えたり、脂肪細胞にとり込んで脂肪として蓄えるとき、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンがはたらきます。
ふつう、食事の直後には血糖値が上がりますが、これを正常に戻すのもインスリンのはたらきです。食べ過ぎて血液中のブドウ糖が増えると、インスリンも大量に分泌されます。しかしこの状態が長く続くと、すい臓が疲れてインスリンの分泌が少なくなり、処理されないブドウ糖が血液中に残ります。こうして慢性的に血糖値が高くなった状態が、糖尿病という病気です。
血糖値が高くなった血液は、糖がたんぱく質と結びつく異常現象をおこします。血管はたんぱく質でできていますから、その作用によって血管の内壁の細胞が傷つけられ、動脈硬化を引きおこします。
また、血液中の中性脂肪を増やし、高血圧にもつながるため、動脈硬化はさらに促進され、狭心症や心筋梗塞の危険も高くなります。
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