●「アレルギーはない」と考える人だけが治る
この世に、「アレルギー」と呼ばれる病気はたくさんあります。しかし、そもそも、この世にアレルギーなどという病気は存在しません。
こんなふうに書くと、だれもが驚くことでしょう。それでも、私は断言します。アレルギーという病気はありません。そう理解できる人だけが、この病気を治すことができます。
もちろん私は、アレルギー性疾患と呼ばれる病気の症状が存在することは知っています。しかし、アレルギー性疾患という考え方は、なんの解決ももたらさないのです。
人はなぜ、アレルギー性疾患の患者が昔はほとんど存在しなかったことを覚えてないのでしょうか。山だらけのこの国で、50~60年前までは花粉症にかかる人はほとんどいなかったのです。
しかし、現在、アレルギー性疾患は猛烈な勢いで世界中に広まっています。この大きな流れに注目しない限り、この問題は解決しません。
アレルギー性疾患、さらにいえば自己免疫性疾患(免疫作用が自己の細胞を攻撃する疾患)を免疫の異常ととらえてはいけないのです。花粉症、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、膠原病(全身の関節などの結合組織に炎症を起こす原因不明の症状)、膠原病の一種である関節リウマチや全身性エリテマトーデス(全身の臓器に原因不明の炎症が起こる自己免疫疾患の一種)、慢性甲状腺炎(甲状腺における自己免疫疾患の一種)、バセドウ病(甲状腺自己抗体によって甲状腺が肥大する自己免疫疾患の一種)などは、実は同じ原因によって起こっていると、私は考えています。
これらの病気が起こった真の理由を、だれも見ようとしていません。だれもが表面上で起こった出来事にしか興味を持っていないのです。だから、これらの病気は治らないのでしょう。
治る人と治らない人、治せる人と治せない人の差は、ここにあります。
私はここで、宗教や哲学の話をしようとしているのではありません。あくまで科学的・医学的な範囲での話です。
あらゆるアレルギー性疾患や自己免疫性疾患は存在しません。ですから、抗アレルギー薬やステロイド剤、免疫抑制剤の軟膏などを塗ることは無意味です。そうした薬はその場しのぎであり、使うほどに不健康になっていきます。
ただ、注意していただきたいのは、現在アレルギー薬を使っている人は、本質的な知識を持つまでは薬を急にやめないことです。もしそんなことをしたら、猛烈に症状が悪化する、いわゆる「リバウンド」が起こります。いい方を替えれば、精神薬やドラッグと同じで「禁断症状」が起こるのです。
また、薬の減量方法だけにこだわっても、まず病気は治らないことを覚えておいてください。
(「子どもを病気にする親、健康にする親」)
コメントをお書きください