運動を始めると甘い物が余計欲しくなったりします。
このパターンにはまると、運動している割に体重が減らない。。。という悪循環。
「正しく”歩いて”東京マラソン完走」より抜粋。
■「炭水化物を摂らなければ…」という完璧な誤解
私の講座に来る初心者にも、「走るときは、炭水化物をしっかり摂ったほうが良い」と思い込んでいる人がまだまだいます。また、そう思わなくても、走ることによって体内に蓄えていた糖質を消費するため、その分、炭水化物の摂取量が知らず知らずのうちに増えてしまう、といった現象が起こってきます。炭水化物が糖質となり、グリコーゲンに変わって体内に蓄えられるときには水分も必要ですので、当然、水分を多く摂ることになり、それにしたがって体重も増えていきます。
「初心者が走り始めると、体重が増える」という現象は、こうした状況から起こってきているのです。
市民ランナーの場合は、体重が重かったり、走る時間が長かったりするだけで、マラソンで消費するエネルギー量は3000~4000キロカロリー以上にもなります。
しかし、成人男性が一度に蓄積できるグリコーゲン量(300~380g)では1200~1520キロカロリー程度のエネルギー量しか生み出せません。つまり、4~5時間という長い時間をかけてフルマラソンを走り切るエネルギー量には、とても足りないわけです。
そのためにも、脂肪をエネルギー源として上手く使える方法を身につけることが重要になってくるのです。
私が現役時代に行っていたのは50km競歩で、マラソンより距離も時間も長い競技でした。鉄人レースといわれるトライアスロン(スイム、バイク、マラソンの3種目を連続して行って、その順位とタイムを競う競技。全体の距離を少なくしたオリンピック標準と本来の距離で争うアイアンマンがあります)になると、その消費カロリーは8000キロカロリー以上にもなります。
そのため競歩やトライアスロンの選手は、糖質(グリコーゲン)以外のエネルギー、つまり、脂肪を効率良くエネルギーに変える方法を早くから研究・模索してきたのです。
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