砂糖を断ち切る一つの方法
●砂糖中毒を断ち切る究極の方法は朝ジュース
一度、砂糖中毒に陥ってしまうと、これを断ち切るためにはかなりの荒治療が必要になります。私が推奨しているのは朝食をジュースにすることです。
2年ほど前に、500ミリリットルの野菜ジュースを飲んで、飲む前と飲んだ後の血糖値やインスリンの変化を調べたことがありました。
このときは、研究の一環として行ったので、野菜ジュースのレシピはアメリカの規定にならってつくったため、少し特殊なレシピでした。手に入りにくいものもあったのですが、代替の野菜を入れて実験しました。
この結果が驚くことに、血糖値もインスリンもどちらも飲む前と後でほとんど変化しなかったのです。中性脂肪も同様です。
私の血糖値はだいたい80mg/dlです。ジュースを飲む前はやや高めで89mg/dl、しかしジュースを飲んだ1時間後は79まで下がっているので、ちょうどいつもの平均に戻っています。インスリンは1時間後にやや上昇していますが、それほど高くなっていません。
これが10月の実験では、血糖値もインスリンも、ほとんど変化がない状態になっています。特にインスリンは7月に比べると、変動がほとんどなくなっています。10月は6時間後まで数値をチェックしたのですが、ほとんど変化がありません。
抗酸化能が上がってきていたことも含め、すばらしい結果でした。
ということは、ケトン体代謝が行われているということですね。
この数値をみると、このジュースを飲んでいるとケトン体回路のスイッチが入ると考えていいかもしれません。
もちろん、私は日頃から炭水化物のとり過ぎには気をつけていますし、朝ジュースを始めてからずいぶんたちます。
この実験では、私以外も何人か被験したのですが、なかにはインスリンが反応した人もいました。同じジュースを飲んでも、血糖値やインスリンの反応が違っていたのです。
もしかしたら、日頃の食習慣で砂糖中毒にどの程度陥っているのかが影響していたのかもしれません。
■2010年7月31日実施
【ジュースの材料】
ほうれん草(2/3束)
ブロッコリー(1個)
にんじん(1本)
りんご(2個/芯は除く)
プルーン(種なし10個)
※摂取量は約1/3(約500g)
にんじんやりんご、プルーンが入っているので、甘く飲みやすいジュース。にもかかわらず、血糖値やインスリンはほとんど反応しなかった。
(「砂糖」をやめれば10歳若返る!)
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