●「砂糖至上主義」は、経済社会がつくりだした迷信に過ぎない
体内のブドウ糖が減ってきて、ブドウ糖が枯渇したとしても、4~5時間がまんすればケトン体回路のスイッチが入り、自分自身でブドウ糖をつくれるようになるのですが、砂糖中毒に陥ってしまっていると、その数時間がとても待てないわけです。
お菓子やスナック菓子など、即効性のあるものに手が伸びてしまいます。砂糖の麻薬性にとても勝てないのです。
これは考えれば考えるほど、巧妙な手口です。
もちろん、食品業界は最初からそれを狙っていたわけではないでしょう。
そこは常習性を最初から知っていて隠していた、アメリカのタバコ会社とは違います。
日本の食品業界は、そこまで悪質ではないけれど、一部企業では砂糖が重要だというデータを出してくれる人に対して研究費を出しています。自分たちに都合のいい研究結果を出してくれる人と、持ちつ持たれつの関係ができているわけです。
その時点で、日本の食品業界も責任を負うべき道に入ったと、私は思っています。
多額の研究費を出しているから、食品業界に都合のいい結果が出てくるわけで、それは当然のことといえるでしょう。結局、研究費を潤沢に提供できる企業は自分たちに都合のいい研究データを手に入れることができ、コツコツと真面目にやっている中小企業にはそのような研究費を準備する余裕はないので、自分たちが開発しているものがいいという研究データを準備することがなかなかできません。
こういうビジネスモデルは、一般の人にはほとんど見えてきません。見えないから完全に麻痺してしまって、気がつかないうちに多数の砂糖中毒が発生してしまったわけです。
(「砂糖」をやめれば10歳若返る!)
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