親がガンで入院していた時、大学病院で尿を飲まされていた時があった。
本人は飲みにくそう(一応色々味付けするが)だったが、効果はあったのだろうか。
●意外と知らない薬の中身
薬はさまざまな成分を科学的に合成したものだというイメージが強い。薬の多くはそのような化学製剤だが、なかにはヒトの血液や胎盤、魚の油が原料になっている薬もある。ヒトの胎盤からつくられるプラセンタは、美容的なスキンケア用品、あるいはサプリメントが知られているが、薬としても認可を受けており、肝機能障害などの治療薬として使われている。
魚の油から抽出するEPA(エイコサペンタエン酸)もサプリメントとしての認知度が高いが、認可されている薬もある。エパデールと呼ばれるものだが、これはイワシの油からEPAを純粋に取り出したもの。その血液をサラサラにする効果から、脂質異常症の治療薬として使われている。
薬になるとは想像もできないような意外な原料もある。ヒトの尿がそれ。脳梗塞を起こした患者さんの血栓を溶かすために用いられるウロキナーゼという薬があるのだが、これはヒトの尿からつくられる。
また、ICU(集中治療室)などにいる重症の患者さんに用いられる薬のなかにも”尿由来”のものがある。
眉をひそめる向きもありそうだが、考えてみれば、尿は直前まで血液だったわけだし、基本的には無菌だから、それが薬に使われたとしてもなんの不思議はない。日本でも一時、自分の尿を飲む健康法が話題になったことを記憶している人も少なくないはずだ。
これはあくまで余談だが、ローマの昔から歯を白くするために利用されていたのも尿である。
(薬がいらない体になる食べ方)
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