●菜食主義のほうが末期ガンの根治には結果が出ている
ガンという病気を概念としてどう考えるかが、食事を考えるうえでは非常に重要となる。ガンを治療するための食事療法として、玄米菜食やマクロビオティックやゲルソン療法などに代表される菜食主義が存在するが、この菜食主義が本当にガンによいのかは検討する必要がある。
アミノ酸や油は生体を構成するためには必須であり、その栄養素を獲得するために肉や魚は都合のいい食材であり、ネイティブアメリカンや古典民族には肉食系が多かったことは考慮されなければならない。
前述したように、現代の医学分析による肉食排除にはバイアス(偏向)が多く入っている可能性があることは否定できない。ただし、肉食でないとアミノ酸が摂取できないわけではないことも、もちろん考慮しなければならない。
私はここで、ガンに対して肉食礼賛を勧めたいわけではない。私個人の経験だけでいえば、肉食主義ではなく菜食主義を採用したほうが末期ガンの根治においては結果が出ている。
なお、ここでは「治った」「消えた」を前提にしており、「生存期間が延びた」ということを前提にしていないことに留意していただきたい。
また、あくまで多くの経験談を聞いたものを私なりに総合しているだけであって、統計的な調査に適応しきれてはいないこともご理解いただければ幸いである。
ガン研究で有名なコリン・キャンベル氏は「葬られた「第二のマクガバン報告」」(グスコー出版)で、ホールフードの緑黄色野菜や豆類には必要量のたんぱく質が含まれていると記載している。私個人が末期ガンなどから生還したという方の話を聞く限りでも、菜食主義を中心としたほうが結果はよい。
魚については賛否両論があるようだが、汚染物質や毒物に汚染されていない魚であれば、私は魚は摂取しても構わないと考えている。
(医者いらずの食)
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