●良質の肉をタンパク質源に
まずポイントとなるのは、主食となる動物性タンパク質についてです。最も良質なタンパク質源として挙げられるのは、やはり牧草で育った家畜肉(野生動物の肉)や天然の魚介類でしょう。鶏肉に関しては、自由に餌をついばんでいる放し飼いのものが最適ですし、こうした鶏の卵もオメガ3脂肪酸が豊富で、良質なタンパク質・脂質源になります。
もちろん、これらの食材は容易に得られるものではありません。良質な食材を手に入れる努力は必要ですが、スーパーなどで売っている食材を中心にせざるを得ない場合も多いでしょう。
そうした食材(穀物で育った脂肪の多い肉や養殖魚など)は、栄養価が低いことに加え、過剰摂取が危惧されているオメガ6脂肪酸の割合が高く、薬物・ホルモンなどの有害物質がかなり含まれています。いくら動物性タンパク質が必要でも、そのまま口にするのではマイナス面のほうが大きいでしょう。
ではどうしたらいいのか?まず肉は脂肪分をしっかり切り落としてから調理すること。また、肉や魚に含まれる有害物質については、「生物触媒」(酵素や微生物の触媒作用を利用した溶液)などに事前に漬けておいたり、湯がいてアク抜きしたりすることである程度は除去することができます。
また、卵を生で食べる場合は、白身を取り除くこと。白身に含まれる「アビジン」というタンパク質には、フィチン酸と同様、栄養の吸収を阻害する働きがあるからです(加熱すれば白身も食べて問題ありません)。
(「間違いだらけの食事健康法」)
コメントをお書きください