●痛みは鎮痛剤ではなく栄養素で解決しよう
鎮痛剤を手放せないという女性は多い。生理痛に悩まされたり、頭痛があったり、さらには、更年期を迎えてさまざまな不定愁訴と呼ばれる症状にもみまわれる。とかく女性は”痛み”とは縁が深いといえるかもしれない。
痛みは、痛みを感じる部位から発痛物質が出て、脳がそれを感知して「痛い!」という感覚を発現している。発痛物質にはプロスタグランジン、ロイコトリエンなどの物質があるが、痛みを消すには、その経路を断つこと考えればいいわけだ。
鎮痛剤にはその経路を断つ物質が含まれている。炎症を抑える物質も含まれている。痛みの対応や種類によっても違うが、たいていはアスピリン、解熱剤としてよく使われる。
こうした鎮痛剤のたぐいは、瞬時にはとても大きな効果を発揮する。飲んだとたん痛みは消えて、ラクになる。だから、再び痛みを感じると、
「そういえば、あのときに飲んだ薬がとてもよく効いたから……」
と、その薬に頼ることになる。そうしたことを繰り返すうち、多くは、心理的な依存というよりは、一種の中毒症状をきたしていることが、じつは多いのだ。
鎮痛剤を飲むことが習慣になっている人は、「痛みを栄養素の摂取で解決する」という考えにシフトするべきだ。
栄養のバランスが悪くなっていたり、栄養失調、あるいは低血糖症になってくると、さまざまな痛みが生じるようになる。女性に多い肩こりや頭痛などは、鉄不足によることが多い。低血糖症の場合でも、血糖値の維持のために分泌される多くのホルモンは、筋肉をこわばらせ、さまざまな痛みの原因となる。
また、摂取する脂質のバランスが乱れると、痛みがいつまでも持続する悪循環に陥ることになる。慢性の持続する痛みにお悩みの場合には、オメガ3系の脂質(魚油など)を多めに摂取することだ。
痛みを根本から解消するには、充分かつ適切な栄養素を摂取する。薬に頼る対症療法ではなく、原因の根本に目を向けてみてほしい。
(「うつ」は食べ物が原因だった!)
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