スーパーで、海外の柑橘類によく表示してあるイマザリルw
●毒性が強くて危険なイマザリル(農薬)
イマザリルは海外ではもともと農薬として使われている化学物質であり、毒性の強いものです。イマザリルをラットに対して、体重1kg当たり0.277~0.371g経口投与すると、その半数が死んでしまいます。急性毒性は中程度で、人推定致死量は20~30gとなります。食品添加物の中では、急性毒性が強いほうです。
また、イマザリルを0.012、0.024、0.048%含むえさでマウスを育てた実験では、そのマウスから生まれた子供に、授乳初期の体重増加抑制と神経行動毒性が認められました。東京都立衛生研究所がマウスにイマザリルを投与した実験では、繁殖・行動発達に抑制が見られたほか、妊娠マウスに投与した実験では、内反足(ないはんそく)・内反手(ないはんしゅ)の子どもの数が増加しました。
イマザリルの化学構造は、ベンゼン核に2つの塩素(Cl)が結合したものが骨格になっています。ですから、遺伝子の塩基に作用して、それを変異させる可能性をもっているのです。今のところ、動物実験で発がん性が認められたという報告はありませんが、今後そうした報告が出てくることもありうると考えられます。
こうした問題のある化学物質を、当時の厚生省は、十分な審査もせずに認可してしまったのです。ここにも、国民の健康よりも、アメリカ側の意向を重視する日本政府の姿勢が現れています。
(「がんになる29の添加物を食べずに生きる方法」)
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