●ウコン 肝臓の悪い人は飲んではいけない
昔からウコンは民間薬として用いられてきましたが、近年ドリンクタイプが発売されてから一気に人気が集まりました。
ウコンにはクルクミンという抗酸化成分が含まれていて、肝臓を炎症から守る作用があるとされます。クルクミンには、最近の研究で他にもさまざまな効果が期待されるようになってきています。
ただし、ウコン(秋ウコン)には鉄分が含まれていることが多く、肝臓の悪い人は自己判断で摂ることは控えていただきたいのです。鉄分が肝障害を悪化させてしまうからです。
日本では、約1000万人が脂肪肝ともいわれます。「肝臓は沈黙の臓器」といわれるように、自覚症状がなくても、病気を発症していることもあります。
「肝臓にいい」と思って飲んでいるつもりが、逆効果でかえって肝臓を悪くすることになりかねません。
そこに配慮して、鉄分値を低く抑えている商品もあります。
また、これはウコンのドリンク剤だけの話ではなく、地方のお土産売り場などで買えるウコンの粉末なども同じように注意が必要です。
ドリンク剤には糖分や合成甘味料、香料、酸味料が多く入っていることにも注意したいものです。
(「サプリメントの正体」)
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