●無酸素性代謝閾値こそマラソンペース
(無酸素性代謝閾値:ランニングでいうところの「走るスピード」を上げると、あるポイントを境に酸素を使ったエネルギーの生成経路だけでは、必要なエネルギーを生み出せなくなります。その境の強度のことを「無酸素性代謝閾値」といいます。)
無酸素性代謝閾値のギリギリ手前なら、体内にかぎられた量しか貯蔵できない糖をあまり使わずに、大量に蓄積してある脂肪をフル活用しながら、ランニングを続けられます。
フルマラソンも、無酸素性代謝閾値ならスタートからゴールまで一気に走り切ることができます。実際、無酸素性代謝閾値とマラソンの記録には相関があり、無酸素性代謝閾値が高い人ほどタイムが良くなります。
無酸素性代謝閾値は、何を指標とするかで2つの呼び名があります。
よく使われるのは、「乳酸性代謝閾値(LT)」。スピードが上がり筋肉内の乳酸の濃度が一気に上がるポイントから無酸素性代謝閾値を評価します。
LTの正確な測定には採血、VTには換気量や呼気中の二酸化炭素量を測定するテストを受ける必要があります。となると、市民ランナーが自分では計測できません。そこで、誰でも簡単に計測できる簡易的な方法をご紹介します。それは、運動のつらさを主観的な尺度で表す「自覚的運動強度」(RPE)を利用する方法です。
自覚的運動強度で有名なのはスウェーデンのボルグ博士がつくった尺度(ボルグスケール)で、そのスケールに従うと「ややきつい」と感じるポイントが無酸素性代謝閾値に相当します。さらにおしゃべりをしながら走れる上限のペースも、ほぼ無酸素性代謝閾値に一致します。
(毎日長い距離を走らなくてもマラソンは速くなる!)
まー、この感じで走るペースが、結構遅いのに驚いたりしますがー
満足いくタイムを目指すと、ほとんどの人がオーバーペースになるんじゃないでしょうか。
地道にベースを上げていくのが無理がなさそうですね(^o^)ノ
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