前述したように集団で走ろうが個人で走ろうが、自分のことは自分で知らないといけません。
引用)
長い距離を走るトレーニングだけでは、なぜランニングのパフォーマンスはあがらないのでしょうか。
その理由をきちんと理解するには、そもそもマラソンなど長距離走のパフォーマンスを何が決めているのか知ることが大切です。
最初にズバリ指摘しておきましょう。
ランニングのパフォーマンスを決めるのは、①最大酸素摂取量、②無酸素性代謝閾値(いきち)③ランニングエコノミーーの3つです。この3つでマラソンのパフォーマンスのおよそ70%は説明できます。
最初に挙げた2つ、「最大酸素摂取量」と「無酸素性代謝閾値」は、どちらにもランニングに欠かせない「酸素」というキーワードが入っています。
ランニングにかぎらず、運動の主役となるのは「筋肉」です。筋肉は体内に取り込んだ酸素を使って運動します。
運動の強度(ランニングでは走るスピード)が上がるほど、呼吸する回数が増えて空気中から体内へ取り込む酸素量はグングン上昇します。しかし、運動の強度があるレベルを超えると、酸素を摂取する量はそれ以上に増えなくなります。
この、運動中に筋肉に取り込める酸素量の上限値が、「最大酸素摂取量」です。最大酸素摂取量は、自動車にたとえるとエンジンの排気量のようなもの。通常、体重1kgあたり、1分間に何mlの酸素を取り込めるかで表します。
日本人の成人男性の平均値は43ml/kg/分、女性は35ml/kg/分前後ですが、マラソンのトップランナーは80ml/kg/分と一般人の2倍以上に達します。マラソンのトップランナーは、一般人と比べてエンジンの排気量が2倍のようなもの。だから、あれだけのスピードで走り続けることができるのです。
(「毎日長い距離を走らなくてもマラソンは速くなる!」)
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