ケニア人は日本人よりランニングの効率が良い。
なぜ日本人はエネルギー効率が悪いのかは、アキレス腱の長さに関係しているのです。強く長いアキレス腱は、バネのように働き、エネルギー消費量を増やさないというメリットを備えています。そのため、ケニア人やエチオピア人は、バネのように飛び跳ねる走りをしながらも、疲れることなく走り続けることができるのです。
日本人の場合は、アキレス腱が短いために、バネを使った走りができにくい体型と言えます。もちろん、効率良くバネを使えるようになるトレーニングも必要なのですが、日本人の場合は、バネを使った走りを極めようとすると、どうしてもケガや故障が多くなってしまいます。
こうした体格的ハンディを克服するために、1990年代の中盤以降、日本では、短距離種目を中心に競歩の動きを取り入れて動作改善を行った結果、100m種目では伊東浩司君が10秒00まで記録を伸ばすことができました。そして、同様に、長距離においてもランニング動作を習得するための事前段階として、歩く(ウォーキング)動作の見直しが積極的に行われるようになったのです。
(参考文献:正しく”歩いて”東京マラソン完走)
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